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午前十時を過ぎたなら(恵の選択)~義父との秘密が始まる
第50章 夕暮れ
男はその頬をずらさぬよう、再びアクセルを踏んで家路を急いだ。
もう、僅かしか残されていない。

「恋人達の時間」が終わるまで。
夕暮れが街をオレンジ色に染めていく。
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