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午前十時を過ぎたなら(恵の選択)~義父との秘密が始まる
第68章 油断
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「かっとばせっ、鈴木・・・」
「頑張れっ・・田中・・・」

「フフッ・・・。」
夫と義父の間に挟まるようにして恵は笑っていた。

夕食の後のナイター中継を三人で楽しんでいる。
啓介はもう息子に臆する事なく、自然と振舞っていた。

恵も二人の愛する男達に囲まれる幸せを素直に味わっている。
夫婦の寝室で義父とケダモノのように愛し合ってからは、全ての事が吹っ切れたかの如く思えていた。
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