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午前十時を過ぎたなら(恵の選択)~義父との秘密が始まる
第74章 あなた
「でも、左手の方も大事にしてくれよな」
「当り前じゃない・・・」

そして夫の腕の中で甘える声を出している。
恵はスッカリ子悪魔になっていた。

何の良心の呵責もなく、嘘をつく。
でも、それでいいのだと思う。
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