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午前十時を過ぎたなら(恵の選択)~義父との秘密が始まる
第75章 あなた2
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「う・・ん・・・」
まどろみから覚めたのだが、恵の頭はまだボンヤリとしていた。

薄暗い部屋の中にいる。
肩を包まれている温もりが心地良かった。

「おはよう・・・」
優し気な声に顔を上げると義父が微笑んでいた。

「お義父・・・さん・・・」

恵はようやく自分が何処にいるのかが解かった。
昨日初めて義父と一晩を過ごしたのである。
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