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永眠を捨てた青少年
第1章 1
 女性は男性に抱えられるようにしながら、地べたに座り込む。
 男性もその前にしゃがんで言った。
「……やっぱり死ぬ覚悟なんてなかったようですね」
「あります……」
 女性が目をそらせて言う。

「あったら止めてとは言わないでしょう? それとも、僕が人殺しにならないよう気をつかってくれたのですか?」
 女性は静かに左右に首を振った。
「……あった、んですけど……一旦なくなったっていうか……」

 男性はほんの小さく鼻を鳴らした。
「どうせあなたも、いつか死ねるんです。あわてることはない」
「……その……あなたの家なんですよね……? 人の家の敷地でその、ごめんなさい」
 その言葉に、男性はくすくす笑った。
「信じてくれるんですか?」
「はい」
 女性ははっきりと答えた。

 男性は視線を外し、花火が上がっている空の方を見たままで言った。
「謝るくらいなら、ご自分の家でやった方がいいですよ」
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