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永眠を捨てた青少年
第3章 3
 そして、抱きついたままでしずは言った。
「本当は……私なのかもしれません、呪いをかけたのは」
「え……?」
「斬られたあとね、小霧さまに抱きしめられている間……ずっとずっと小霧さまの中で生き続けて、永遠に一緒にいたいって願ってたから」
「えええ……死ねない体にしてくれなくてもよかったのに」
 二人は同時にくすっと笑った。

 小霧はしずの頬に手をそえて言った。
「でも、もうそんなのはどうでもいいことかな」
「ですね」
「しずとはこのまま永遠に一緒なんですから」
「はいっ」

 小霧はしずにキスをした。
 そのまま二人抱き合いながら、寝転ぶ。
 小霧はしずの髪についている梅の髪飾りを指で触れた。
「小霧さま」
「ん?」
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