パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第2章 1日目

その日、京華は7時半に目が覚めた。
普段は7時に起きて戦争のような朝を迎え8時ギリギリで出社するが、今日は休みをとったのだ。
貴重な有給。
いつもなら午前中は寝ているかうだうだしていたかだが、今日は違った。
だって今日は健康診断の日。
案内状の文面を見るに、かなり細かく検査されるのだろう。

「一般的な健康診断ていったら、身長とか体重とか血圧測って、視力検査とか聴力検査があってレントゲンからの診察くらい？あとは検尿とか聴診器当てるとか、そういうやつ？それくらいしか思い浮かばないけど・・・。『強い疲労が残っていると予想される』って、どういう意味なんだろう・・・？？痛いのはやだなー。」

集合時間は10時。
最近梅雨が明け、気温が連日上がっている。6月だというのに予想最高気温は36℃もあるらしい。死ねる笑
暑すぎて何を着ていけばいいのかわからないが、東京に行くのだから変な服は着ていけない。
「おしゃれはめんどくさいし動きにくい」と「万が一イケメンスタッフがいたらダサいと思われたくない」とがせめぎ合い、悩みに悩んで「ダサいと思われたくない」が勝った。
ちょっとおしゃれな透け感のあるモノトーンのワンピースと履きなれないピンヒール。アウトレットで買ったブランド物のバッグを合わせ、普段の2倍くらい時間をかけてヘアメイクをした。

今まで付き合ってきた彼氏たちとは1回もイけなかったから、私にも原因があるのかもしれない・・・
イクとはどんなものなんだろう・・・
想像もつかないが、相当気持ちいいものらしい・・・

「痛いのやだなー痛いのやだなー」と歌いながら集合場所へと向かう。