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健康診断1泊2日コース~検体はこちらで採取いたします~
第3章 2日目
京華は疲れ果てて眠ってしまった。
あれからどれくらい時間が経っただろうかーーー。

「こんにちは。お目覚めですか?」
あの優しい匂いがする。
一柳医師が立っていた。
部屋を見回すと、あのSM部屋ではなかった。
診察室。
昨日の診察室だ。
点滴もおしっこの管も抜かれており、あの質の良いガウンを着ている。

「あ・・・。」
ぼーっとするが、一柳医師を目の前に顔が赤くなる。

「おもちゃを僕だと思っていたんでしょう?」

「・・・・・。」

「可愛いらしかったですよ。」

「・・・・・・・。」

「ふふっ。京華さんは本当にわかりやすい人だ。」

「・・・(恥ずかしい・・)」

「恥ずかしすぎて声にならないのかな?」

頷く。

「ふふふ。さて、結果をお話しようと思います。」

頷く。顔は見れない。

「今日の目標は達成できたと思います。全部で8回オーガズムに達しました。これはなかなか出ない数字ですので、100%成功したと思います。あとはこの感覚を忘れないようにすること。感情を出すとか自慰をするとかですね。それが大切になってきます。」

「(わかった。わかったから。もう感覚は覚えたから・・。)」

「今回の健康診断はこれで以上になります。後日検査結果を郵送しますから、ご覧になってください。」

「はい。」

「僕はこれで失礼しようと思いますが、もう少しここでお休みになってもらっても構いません。疲れが取れたら、着替えて、お帰りいただく流れになります。受付には僕から伝えておくので、お声がけはなしで大丈夫です。」

「わかりました。ありがとうございました。」

「では、お疲れ様でした。お大事に。」

会釈を返す。少し寂しい。

「また治療が必要ならいつでもいらしてくださいね。待ってますから。」
ギリギリ聞き取れる小さい声で言いながら、一柳は診察室を出た。

京華も診察室を出ることにした。
隣の診察室からは、「血圧測りますね。」という男性の声が聞こえていた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

京華は今までになくスッキリしていた。

家に到着すると郵便物が届いていた。
一般的なサイズの白い封筒。
差出人は全日本メディカルサイエンス研究所。

「あれ?まだ検査結果は届かないと思ったけど・・・」
そんなことを思いながら封筒を開けた
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