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レスさんとシンママちゃん【完結】
第15章 出張編 イツキと遊ぼう!


タマキが仕事から帰ってきて、浴室でふたりでマッサージし合うのが習慣になった



金曜日はきっと客も多く、忙しかったに違いない

タマキは仕事のことはあまり話さない



あまりしつこくないセックスをしてふたりで満足感を得てから、風呂上がりに明日の参観日のプリントを見せた



春のときのは見せたらしいが、連れて来る男も居ないのでタマキひとりで行ったそうだ


でも秋のプリントを見せなかったのはイツキなりの〈ママを困らせない良い子〉を発揮してしまったに違いない



「ボクで良かったら行くけど?」


「いいのよ、これからも誰も行けないんだから
 それともイツキにお願いされたの?」



「うん……、けっこう神妙な顔で

 だってタマキに黙ってこっそりボクに見せてきたんだよ?

 あの……、出しゃばってんのはわかってるんだけど、イツキが喜んでくれるのなら……

 あ、もちろんタマキがダメだって言うなら行かないようにするけど……」




タマキはふぅっ、とため息をついた



「どうせ行くなって言っても、行くんでしょ?
 その顔は!」



「ダメかい?」



「ふぅ、私なに着ていこうかなぁ」



「ありがとう、タマキ! 大好きだよ!」



「その言葉は愛し合ってるときに言ってよね?

 ……っほんとにいつの間にやら男同士で結託しちゃって!」



プリプリしているタマキの背中から腕をまわして頭頂部にキスしてあげる




「ちなみにボクはカジュアルジャケットで行きます!


 いいだろ、こんなので?」




「別にTシャツにジーンズでいいのよ、
 スェットじゃなければ……、

 あとド派手な水商売風のスーツもイヤよ!」




「そんなのじゃないよ、見てみる?」


「ああ、地味なやつね、いいんじゃない?
 どうしたの、それ?
 もしかして明日のためにわざわざ買ったの??」




あ、なんか地雷ふんだ?


「ち、違うよ!出張用に持って来てたやつだよ
 ほら、メーカーのタグとか無いだろ?」




「アヤシイわねぇ、どうせブックオフかセカストで買ってきたんじゃないのぉ?」




あ………………、図星




「なんかしてくれるのは良いけどさぁ、ジロウが張り切る事ないのよ??」



まだちょっと怒ってました



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