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レスさんとシンママちゃん【完結】
第15章 出張編 イツキと遊ぼう!

特にボクのお気に入りなのは、
ボクとタマキが初めて言葉をかわしたあの川沿いのコンクリート花壇で親子が笑っている写真
場所への思い込みはもちろん、自然光がうまく入り込んでとてもいい写真になった
特に
タマキがとてもかわいい
とてもひとつ歳上には見えない
その写真を眺めていると、イツキもそれを眺めていた
「イツキのママはとってもかわいいなぁ……
なぁ、イツキぃ……、
ママは立派な大人だけど、それでも女の子なんだよ
イツキは男の子だろう?
ママを助けてやってくれよな?
イツキがいつもママを困らせないように頑張ってるのは、ボクは前から知ってるからさぁ、
もし、ママが元気になかったり、泣いてるときはおまえがママの頭を撫で撫でしてやるんだぞ?
でもイツキも泣きたくなる時とか、元気なくなるとき、部屋で寂しいときもあるだろ?
そのときは………
………これをお前にやる、
これ、わかるか?
ここがラジオ、アンテナ伸ばすんだ
ここはカセット、録音が出来るから好きな曲を後から何回も聴けるぞ
こっちはCD
何枚かあるから色々聴いたらいい、
ちなみにボクが好きな曲はコレとコレ
あとでテレビの音をつなぐケーブルも教えてやるからな
イツキがツラいときはコレを聴け
コレは今からお前のモンだ
コレがあったらお前はもっと強くなる
スーパーイツキになるからな?
ママを助けてやれよ?
毎日笑わせてやれ?
できるだろ?」
イツキがどこまで理解出来たかはわからないけど、
ボクにはこれぐらいしかしてやることが無かった
でも、きっと大丈夫だと思う
イツキは賢い子だから……

