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レスさんとシンママちゃん【完結】
第5章 シンママ、オイルマッサージ
お店に着いて、駐車場に車を停めます
車の中からお店を見ると、ガラスドアの向こうに二人の人影
こちらを覗いています
アキさんとハルナちゃんです
車から降りて店内に入ると二人が出迎えてくれます
「ジロウさん、週末にウチの店に来るなんて珍しいですね」
「閉店間際にお客が来たなぁと思ったらジロウくんだったわ、どうしたの?」
「こんばんは、向こうの店がね売り切りの夏物を引き取れそうなんですよ、今から振り出し作業していい?」
「……そりゃあ、まぁ……仕事だから」
何故かアキさんは乗り気じゃありません
9月に入ってから夏物を出せるのなら喜びそうなものなんですが……
作業しながらお二人に手伝ってもらいます
ぼくが商品を選んでいって、
アキさんが伝票を作っていきます
ハルナちゃんは段ボールに梱包してくれています
ぼくが少し離れて商品をチョイスしていると、なにやら二人がコソコソ話しをしています
「……今日はやめとかない?」
「……わたしはいいですけど~、今度にします?」
とうやら二人は今夜の予定の話しをしているようです
ぼくが来たことで、どうやら変更を余儀なくされてしまったようす
なんだかわかりませんが、ぼくはおジャマのようですね
「ごめん、ふたりにコノ後予定があることを知らなかったから……、別に明日の朝でもいいから今夜は帰ろうか?」
ぼくはふたりに声を掛けました
「ううん、いいのよ、仕事とは関係ないから」
「それに明日だとオーナー一人なんで、今の方が早く終わらせられますよ!」
「でも、いいのかい?」
「そんな大した話しじゃないの、ハルナちゃんが約束してたアロマオイル持って来てくれてるから…」
「アロマオイル?」
「こないだチラシが入ってたんですよ、駅前のエステサロンの!
初回サービスに行ったらとっても良かったんです!」
「そう、それでハルナちゃんがアロマオイル買ってきてくれたの」
「それを今夜、お店を閉めてからやろうと思ってて!」
「……? あぁ、脱ぐからか」
「そう、ジロウくんが居てると出来ないの!」
アキさんは笑ってました