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レスさんとシンママちゃん【完結】
第5章 シンママ、オイルマッサージ

「さぁ!作業しましょッ!」
アキさんは荷物を運び始め、続いてハルナちゃんも段ボールの用意を始めました
なんだか悪い気がします……
3人で作業をしたらあっという間に終わらせる事が出来ました
ボクの社用車のバンは荷物でいっぱいです
これで明日の朝、早速大型店のほうで処分することが出来ます
時間もちょうどお店の閉店時間
お礼に晩ごはんをご馳走しようか、と思ってましたがアキさんのケータイに着信音が……
「もしもし?どうしたの?
え?今夜?」
アキさんのほうで何か急な用事が出来たようですね
電話を切ったあとアキさんは申し訳無さそうにこにらに向かって来ました
「ごめんごめん、今夜はやっぱりダメだわ」
「それはいいけど…」
「何かあったの?」
「大した事無いんだけど、彼氏の妹さんが帰省してきたらしくて……、家族みんなで食事するから私も行かないと……」
「アキさんとこ、長いですからねぇ〜
もうほとんど家族扱いですね!
そのまま結婚の話しになりますよぉ〜」
「やめてよ、ハルナちゃん!無職の旦那さんと結婚式なんて私イヤよ!」
「仕事見つけてきた報告も兼ねて食事会なら、ありえるかもなぁ〜」
ぼくも調子にのっておきます
「ジロウくんまでやめてよ〜」
閉店業務も終わらせて、アキさんはそそくさと帰っていきました
売上入金はハルナちゃんがするという事なので、いったんボクの車でバイパス沿いの銀行まで移動
もう一度お店まで戻って入金レシートと入金カードを事務所のロッカーに戻します
ぼくはそのままお店で別れておしまい
と思ってたんですが、ハルナちゃんは事務所のソファに座って腰を上げる気が無さそう
ぼくは事務所の入り口のドアで立ったまま話しをしていたのですが、ハルナちゃんの様子を見てぼくもソファのほうへまわりました
「ほら、これが例のアロマオイルです」
ハルナちゃんは紙袋を出して話しかけてきました

