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レスさんとシンママちゃん【完結】
第7章 シンママちゃんの浴衣


9月も早くもなかば



とても秋とは程遠い状態暑さ



いつものようにアキさんたちのお店へまわります



一応、念の為に言っておくと、普段からその店に入り浸ってるわけではありません



他の店舗もまわっていろいろ確認したり、手伝ったりしています



でも、まあ前よりも行く回数は増えました




いつも通りお店にいくと、なにやら2人が掃除をしています



「お疲れ様、なにやってんの?」



「なにやってんのじゃないでしょ!
 アンタが連絡FAXでやれって書いてたんじゃない!」



アキさんは呆れたように声を荒げます



「ああ、クリンネスの確認表のことかぁ?」


そう、月曜日にボクの担当店舗ぜんぶに一斉連絡したんでした


夏物も終わって、秋物が入ってきて、今から本格的に冬物が入ってくるから、今のうちに徹底掃除してください、て指示したな



だって冬物入ってきたら売り場パンパンになって掃除しにくくなるから



注意点の項目だけ羅列した表をFAXしてありました



棚、とか倉庫、レジ周り


おわったら丸印つけて返信するように、て



「まだ駐車場の雑草って項目が全然やってないの、

 でも、すごい暑くって……」




ふたりともふぅふぅ言いながら店内の掃除をしています



「わかった、わかった!外はボクがするから」



そう言って、ボクはネクタイ外してワイシャツを脱ぎ、外へ出ました



たしかにうだるような暑さ



余計な指示を出してしまったかな?



他の店からは何も言われてないですけど




以前にもボクが処理した筈なんですが、これまたすごい伸び放題



30分くらいやって引き上げてきました



店内のクーラーが気持ち良い




レジ周りには誰も居ません



奥のほうの売り場で2人がしゃがみこんで掃除しています



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