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特別棟の獣
第11章 ストーカー
「吏生…っ、下ろし、て…」

「下ろしても歩けないでしょ?もう着くから」


吏生に触れられているところがどんどん熱くなって、息が上がってくる。


マンションのエレベーターに乗ると、吏生は私に顔を近付け「大丈夫?」と覗き込んだ。


「吏生っ…」

「すぐ治してあげるからもう少し我慢」


早足で吏生は部屋に入ると、ベッドに私を下ろした。


「吏生っ、早、く…」


キスしたい……、触ってほしい……、

いつもなら恥ずかしくて自分からこんな事……絶対しないのに…

今日の私は可笑しい……



「可愛い。俺も媚薬飲まされた百合に欲情しちゃうなんてヤバいよね」

「んんっ……は、ぁっ、ふ……あ、吏生ッ…」

「やっぱりいつもより敏感だね、いっぱいイかせてあげる」


早く、早く…っ

こんなこと思うなんて……


服を全部脱がされ、耳、首筋、胸と吏生の愛撫が徐々に下の方へ向かっていく度に身体が……

「あぁっ!!吏生っ…」

「すっごい濡れてる。舐めていい?」


どうして……、

いつもそんなこと聞かずに愛撫してくれるのに…


「早くっ…」

「何を?」

「して欲し…ぃ……」

「だから何を?」


さっき舐めていい?って聞いたのに……

こんな時に意地悪するなんて……
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