この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
特別棟の獣
第12章 嫉妬……?
会場に入ると、既に始まっていたパーティーは人が沢山いた。
私も吏生も、大学を卒業するまでは、参加はするけど特にすることもない。
だからケータリングを楽しんだり、雰囲気を見る程度。
そんなことよりお父さんとお兄ちゃんどこだろう。
身長が低めの私はヒールを履いていても、探すのに一苦労する。
吏生は「あーいたいた」と私を連れて歩き出す。
着いた先は、お父さんのところだった。
「お久しぶりです、お父さん」
あれ…?吏生とお父さんって知り合いだったの……?
「吏生くんじゃないか。もしかして百合は桐谷のとこの長男と付き合っていたのか?」
「え?あ…うん」
そう言えば彼氏がいることも言ってなかったな…
「やるじゃないか〜!将来有望だな〜」
「それは百合さんを将来譲ってくれるってことでいいですか?」
「ハハッ!そうだな、考えてやってもいいぞ」
「だって、百合。婚約しちゃう?」
「えぇ!?」
何を言ってるの………
私がポカンとしていると、後ろから
「お前……、それだと逆玉の輿になるぞ…」
と呆れたような声が聞こえた。
振り返ると吏生のお父さんがいて「バカ息子がごめんね、百合ちゃん」と言われた。
「桐谷さん、ご無沙汰してます」
まさか吏生のお父さんだとは思わなかったけど、パーティーで何回か挨拶をしたことがある。
私も吏生も、大学を卒業するまでは、参加はするけど特にすることもない。
だからケータリングを楽しんだり、雰囲気を見る程度。
そんなことよりお父さんとお兄ちゃんどこだろう。
身長が低めの私はヒールを履いていても、探すのに一苦労する。
吏生は「あーいたいた」と私を連れて歩き出す。
着いた先は、お父さんのところだった。
「お久しぶりです、お父さん」
あれ…?吏生とお父さんって知り合いだったの……?
「吏生くんじゃないか。もしかして百合は桐谷のとこの長男と付き合っていたのか?」
「え?あ…うん」
そう言えば彼氏がいることも言ってなかったな…
「やるじゃないか〜!将来有望だな〜」
「それは百合さんを将来譲ってくれるってことでいいですか?」
「ハハッ!そうだな、考えてやってもいいぞ」
「だって、百合。婚約しちゃう?」
「えぇ!?」
何を言ってるの………
私がポカンとしていると、後ろから
「お前……、それだと逆玉の輿になるぞ…」
と呆れたような声が聞こえた。
振り返ると吏生のお父さんがいて「バカ息子がごめんね、百合ちゃん」と言われた。
「桐谷さん、ご無沙汰してます」
まさか吏生のお父さんだとは思わなかったけど、パーティーで何回か挨拶をしたことがある。