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特別棟の獣
第15章 離れる心
「百合じゃん、1人で来たのか?」
図書室に向かっていると、後ろから声を掛けられて、來がいた。
「うん、図書室に行こうと思って」
「なんだ、吏生さんと待ち合わせじゃねぇのか」
「吏生来てるの?」
「あぁ、理事長のとこ行ってると思うけど」
今日の用事ってこの事だったのかな。
そういえば理事長は親戚って言ってたっけ。
図書室に入って気になった小説と役立ちそうな秘書の本を取ってそれを借りた。
「秘書?」
「え、まだいたの?」
「何、秘書やんの?」
「その予定だけど……」
來が着いてきていたことに気付かなかった…
一応、大学卒業したらお兄ちゃんの秘書をやらせてもらえることになってるから借りたけど、高校の時にある程度勉強したから秘書の専門学校は行かずに経済の勉強をしたかったからこの大学を選んだ。
でも秘書の勉強もずっとしてなかったから忘れてそうだし、この大学の図書室は広くて色んな分野の本があるから助かる。
図書室に向かっていると、後ろから声を掛けられて、來がいた。
「うん、図書室に行こうと思って」
「なんだ、吏生さんと待ち合わせじゃねぇのか」
「吏生来てるの?」
「あぁ、理事長のとこ行ってると思うけど」
今日の用事ってこの事だったのかな。
そういえば理事長は親戚って言ってたっけ。
図書室に入って気になった小説と役立ちそうな秘書の本を取ってそれを借りた。
「秘書?」
「え、まだいたの?」
「何、秘書やんの?」
「その予定だけど……」
來が着いてきていたことに気付かなかった…
一応、大学卒業したらお兄ちゃんの秘書をやらせてもらえることになってるから借りたけど、高校の時にある程度勉強したから秘書の専門学校は行かずに経済の勉強をしたかったからこの大学を選んだ。
でも秘書の勉強もずっとしてなかったから忘れてそうだし、この大学の図書室は広くて色んな分野の本があるから助かる。