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特別棟の獣
第15章 離れる心
〈百合 side〉
それは何も無い普通の日の事だった。
夏休みに入って、今年はお父さんもお兄ちゃんも仕事が忙しくて毎年行っている旅行が行けなくなった。
新しいプロジェクトを始めるとかで相当忙しいらしい。
家族との時間を大事にしているお父さんは冬休みにどこか連れていってくれると言っていた。
だから暇を持て余してる私は大学の図書室に行って何冊か本を借りに行った。
吏生も用事があるって言ってたし、する事がないからって部屋に一人でいるのも勿体ない気がした。
でも、その行動があんなものを見る羽目になるなんて思ってもみなかった───
それは何も無い普通の日の事だった。
夏休みに入って、今年はお父さんもお兄ちゃんも仕事が忙しくて毎年行っている旅行が行けなくなった。
新しいプロジェクトを始めるとかで相当忙しいらしい。
家族との時間を大事にしているお父さんは冬休みにどこか連れていってくれると言っていた。
だから暇を持て余してる私は大学の図書室に行って何冊か本を借りに行った。
吏生も用事があるって言ってたし、する事がないからって部屋に一人でいるのも勿体ない気がした。
でも、その行動があんなものを見る羽目になるなんて思ってもみなかった───