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特別棟の獣
第16章 2人の想い
その後は返事もせず、ただ時間だけが過ぎていった。
暫くして、看護師さんが入ってきた。
「点滴終わったから帰って大丈夫だけど、もし水分も摂るのが無理そうならまた明日点滴受けに来てね。脱水症状も少しあったから」
確かに水さえ飲むのが辛いほど喉が痛い。
点滴のおかげなのか、身体は少し楽になった。
「百合、帰ろう」
「先帰って」
一緒に帰る必要はない。
タクシー呼べばいいし、マンションに着けばお金はある。
病院代はもう吏生が払ってくれたみたいだから後で返せばいいし。
「駄目、一緒じゃないと帰らない」
「………」
暫くして、看護師さんが入ってきた。
「点滴終わったから帰って大丈夫だけど、もし水分も摂るのが無理そうならまた明日点滴受けに来てね。脱水症状も少しあったから」
確かに水さえ飲むのが辛いほど喉が痛い。
点滴のおかげなのか、身体は少し楽になった。
「百合、帰ろう」
「先帰って」
一緒に帰る必要はない。
タクシー呼べばいいし、マンションに着けばお金はある。
病院代はもう吏生が払ってくれたみたいだから後で返せばいいし。
「駄目、一緒じゃないと帰らない」
「………」