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特別棟の獣
第16章 2人の想い
次に目が覚めたのは病院のベッドの上で、隣には吏生がいる。
「百合、大丈夫?結構扁桃腺が腫れてるみたい。点滴終わったら帰っていいって」
病院に連れてきてくれたのは感謝してるけど、吏生の顔は見たくない。
でも聞きたいことはある。
顔を布団で隠しながら「私の事も遊びだったの…?」と震える声で聞いた。
吏生は「違うよ」と即答したけど、そんなの信じられなかった。
「ごめん、昨日の事を言い訳させて。昨日は理事長に用があって大学に行ってたんだけど、用が終わって帰る時に百合に連絡しようと思ってスマホを弄ってたんだ。
前を向いてなかった俺が悪いんだけど、その時無理矢理あの女にキスされたんだよね。
本当にごめん…。でも、もうあの女が俺に近づいてくる事はないから…
だから別れるなんて言わないで…」
吏生からした訳じゃないのは分かったけど…
心のどこかで疑ってしまう自分もいる。
「百合、大丈夫?結構扁桃腺が腫れてるみたい。点滴終わったら帰っていいって」
病院に連れてきてくれたのは感謝してるけど、吏生の顔は見たくない。
でも聞きたいことはある。
顔を布団で隠しながら「私の事も遊びだったの…?」と震える声で聞いた。
吏生は「違うよ」と即答したけど、そんなの信じられなかった。
「ごめん、昨日の事を言い訳させて。昨日は理事長に用があって大学に行ってたんだけど、用が終わって帰る時に百合に連絡しようと思ってスマホを弄ってたんだ。
前を向いてなかった俺が悪いんだけど、その時無理矢理あの女にキスされたんだよね。
本当にごめん…。でも、もうあの女が俺に近づいてくる事はないから…
だから別れるなんて言わないで…」
吏生からした訳じゃないのは分かったけど…
心のどこかで疑ってしまう自分もいる。