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特別棟の獣
第18章 女の深い嫉妬
〈百合 side〉
夏休みが終わり、大学へ行く日々が続いた。
今日の講義は終わって、特別棟の吏生の部屋で小説を読んでいた。
吏生は講義中。
3年の後半にもなれば、就活で忙しそうにしてる人が多くなるけど、吏生は就活をしないからたまに講義に出てる。
────コンコンッ
ドアをノックする音がして、思わず「はい」と返事をしてしまった。
「おー、いた」
「なんだ、來だったの」
「吏生さんじゃなくて悪かったな」
「どうしたの?」
「暇なら百合の話し相手でもしとけってさ」
吏生は私が1人になると、またあの女の人が近づくかもしれないと心配してる。
特別棟にあの人は入ってこないから大丈夫なのに。
夏休みが終わり、大学へ行く日々が続いた。
今日の講義は終わって、特別棟の吏生の部屋で小説を読んでいた。
吏生は講義中。
3年の後半にもなれば、就活で忙しそうにしてる人が多くなるけど、吏生は就活をしないからたまに講義に出てる。
────コンコンッ
ドアをノックする音がして、思わず「はい」と返事をしてしまった。
「おー、いた」
「なんだ、來だったの」
「吏生さんじゃなくて悪かったな」
「どうしたの?」
「暇なら百合の話し相手でもしとけってさ」
吏生は私が1人になると、またあの女の人が近づくかもしれないと心配してる。
特別棟にあの人は入ってこないから大丈夫なのに。