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第2章 初体験

私の涙が止まらないからなのか、吏生さんは動かず私の頭を撫でている。

自分勝手なくせに優しいところもあるから、どうしていいか分からない。

「まだ痛い？」と心配そうな顔で聞いてくるから素直に頷いた。

下腹部がジンジンして痛い…


暫く吏生さんは動かず、深いキスを何度も繰り返した。

「ゆっくり動くね」

そう言った後、ゆっくりと律動が始まって痛かったはずなのに快感が込み上げてきた。


「んっ、あっ…ん……あぁッ」

「気持ちよくなってきたでしょ？」


やだ…

この人の言う通りになってしまっているのが悔しい…