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特別棟の獣
第18章 女の深い嫉妬

散々絶頂に達した私は気絶するように眠った。



目が覚めたのは2時間後で、隣で吏生はまだ寝ていた。


いつも吏生が先に目が覚めるのに、疲れが溜まっているせいか気持ちよさそうに寝てる。


最近は会社の方に顔を出したり、取引先にまで挨拶に行ったりと忙しくしているし、大学ではずっと私の側にいるから結構疲れてると思う。


起こさないようにベッドから出て、借りた本を返しに行こう。


相変わらず図書室には数人しか居ない。


みんな本とか読まないのかな…


小説をまた2冊手に取って図書室を出ると、階段を降りる前に後ろから声をかけられた。


「ねぇ、あんたまだ吏生と付き合ってるの?」


振り返るとまたあの女の人が睨むように私を見ていた。

その人の横に今日はもう1人女の人がいた。

でも友達であろうその人は「リカ、もうやめなよ」と少し困った表情をしている。


「何か用でしょうか…」


私の声が少し震えているのが自分でもわかる。


早く吏生のところに戻りたいのに…


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