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特別棟の獣
第19章 1年後──
朝食を終えて、吏生とマンションに帰ってる車の中で昨日の事を教えてもらえた。


「あんな素直に甘えてくる百合、新鮮だったな〜」


「もうお酒飲まない…」


「たまに2人で晩酌するくらいならいいんじゃない?」


吏生は良くても私は記憶がないからなんとも言えない…

確かに話を聞く限りだと変なことはしてないけど…



「今度旅行行かない?」


「旅行?」


「うん、俺も大学卒業したら百合と長くいれる時間少なくなるし、大学生の間にたくさん百合と遊びたいんだけど」


「私も行きたい」



吏生がいない大学なんてつまらなそう…

でも4年は通わなくていいほど単位は取れてるし、残りの1年どうやって過ごそうかな。


趣味なんて読書くらいしかないし…


「百合?どうかした?」


「吏生が卒業しちゃったら大学つまらなくなるなぁって…」


「なんでそんな可愛いこと言うの、帰ったら抱かせてね」


「え!?昨日散々やったんでしょ…?」


「百合が覚えてないならやってないも同然」



その後、何も言い返せず寝る前は嫌という程抱き潰された。
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