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特別棟の獣
第22章 北海道旅行②
「何かお探しですか?」


色んなお酒を見ていると、私より少し年上っぽい女性の店員さんが話しかけてくれた。


「あ、いえ。凄く美味しそうなんですけど、私はお酒弱くて…」


「実は私もなんです。1杯で顔も真っ赤になるくらい弱いんですけど、このシリーズのお酒は度数も低くて私でも飲めるお酒なのでオススメですよ。甘めで女性には飲みやすいかと思います」


そんなこと言われると飲みたくなってしまう。

1本試しに買ってみようかな。


「百合?気になるものでもあった?」

「うん、これ美味しそうだなぁって思って」


せっかく北海道に来たから、色んなフルーツがある中でも夕張メロンのお酒を指差した。


「度数3%だから大丈夫じゃない?セットのやつ買って一緒に晩酌する?」

「うんっ」


なんだか吏生とお酒飲めるのが嬉しくなって笑顔で返事をすると、色んなフルーツのお酒がセットになっている物を取った。


店員さんもニコニコしながらお会計をしてくれて大満足。


「百合とお酒飲めるの楽しみだな〜」

「でも前はシャンパン飲んで酔っぱらっちゃったから…」

「シャンパンは度数高いからね。今日買ったやつの4倍位はあるよ」

「そうなの!?」

「うん。シャンパンは12度くらいあるから」


知らなかった…

これからちゃんと度数を確認してから飲まないと…
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