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特別棟の獣
第23章 不安な気持ち
ご飯を食べ終わる頃、私のスマホが鳴った。
「ごめん、ちょっと電話出るね」
「どーぞ」
スマホを見ると、着信相手は吏生だった。
「もしもし?」
『百合?何処にいるの?』
「大学だけど」
『どこか行くならいつも連絡してって言ったよね?部屋探しても百合がいないから焦った』
「ごめん…すぐ帰るから」
『迎え行く。大学のどこ?』
「学食だけど」
『10分以内には着くから動かないで』
買い物に行く時も、少しコンビニに行く時もいつも連絡はしてたけど、今日は忘れてた。
最近忙しくしてる吏生に迷惑かけたくなかったのに、迎えにまで来てもらって私は何してるんだろう…
「兄貴?」
「うん、迎えに来るって」
「もう溺愛だね。百合さん居なくなったら死んじゃうんじゃない?」
それは大袈裟過ぎる。
「玲生くんは彼女いないの?」
「別れたばっか」
「ごめん…」
「いや、俺から振ったし謝ることじゃないっすよ。束縛しだしてきてダルかったんすよ」
その容姿だと彼女も不安になるのは仕方ないのでは?と思ったけど、それは言わないでおいた。
私も彼女の気持ちは分かる。
きっと自分より素敵な女性は沢山いるし、目移りするんじゃないかって不安になることは多々ある。
「ごめん、ちょっと電話出るね」
「どーぞ」
スマホを見ると、着信相手は吏生だった。
「もしもし?」
『百合?何処にいるの?』
「大学だけど」
『どこか行くならいつも連絡してって言ったよね?部屋探しても百合がいないから焦った』
「ごめん…すぐ帰るから」
『迎え行く。大学のどこ?』
「学食だけど」
『10分以内には着くから動かないで』
買い物に行く時も、少しコンビニに行く時もいつも連絡はしてたけど、今日は忘れてた。
最近忙しくしてる吏生に迷惑かけたくなかったのに、迎えにまで来てもらって私は何してるんだろう…
「兄貴?」
「うん、迎えに来るって」
「もう溺愛だね。百合さん居なくなったら死んじゃうんじゃない?」
それは大袈裟過ぎる。
「玲生くんは彼女いないの?」
「別れたばっか」
「ごめん…」
「いや、俺から振ったし謝ることじゃないっすよ。束縛しだしてきてダルかったんすよ」
その容姿だと彼女も不安になるのは仕方ないのでは?と思ったけど、それは言わないでおいた。
私も彼女の気持ちは分かる。
きっと自分より素敵な女性は沢山いるし、目移りするんじゃないかって不安になることは多々ある。