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特別棟の獣
第25章 幸せな時間
宣言通り、吏生は一気に私を貫き、律動を始めた。


でもなんだかいつもと違う。


律動を始めると、いつもは容赦なく奥を突いてくるのに今日は浅い所でずっと動いている。


「吏生……?」

「ん?」


さすがに、なんで奥に入れないの?とは恥ずかしくて聞けない。


「百合?どうしたの?」

「なんでもな──あぁっ!!」


私が話し終わる前に、強く奥を突かれてしまった。


「奥に欲しいならちゃんと言わないと」

「待っ、て……、あっ……だめ…ッ」

「締まってきた…、イキそ?」

「うんっ……はっ、…イク……」

「奥にいっぱい出してあげる」


いつもは絶対言わないその言葉に、お腹の奥がキュンと閉まるのが自分でも分かった。

一瞬吏生は顔を歪ませたけど、直ぐに余裕そうな表情に戻った。



どんどん早くなる律動に私はすぐに達してしまう。


「くっ……百合…っ、締めすぎ」


もう無理…

またイッちゃう…と感じた時、吏生も限界がきたのか、また顔が歪んでくる。


「またイッちゃう…っ!……あっ……んあぁっ!!」

「出すよっ……、くっ…」
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