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特別棟の獣
第6章 開き始める心
────…
あれから1週間が経って、吏生さんは私と同じマンションに引っ越してきた。
運良く一部屋空いていたらしい。
1個上の階に住み始めた吏生さんは、どうにかして私の部屋に入ろうとするけど、それを毎回阻止するのは大変。
その代わり、一緒にいたいからという理由で無理矢理吏生さんの部屋に連れていかれる。
今日は受ける予定だった講義が休講になって、それを知った吏生さんは私を部屋まで連れてきた。
部屋に入ると柑橘系の香りがして、もうこの香りに落ち着いてしまう自分がいる。
吏生さんの部屋はモノトーンで統一されていて、余計な物が置いてなくて綺麗。
「あ、あの……」
「ん?」
「これやめてもらえませんか…」
吏生さんは私がソファに座ろうとすると、軽々しく私の身体を持ち上げて膝の上に乗せてくる。
逃げようとしても腰に腕を巻き付けられているから身動きが取れない。
あれから1週間が経って、吏生さんは私と同じマンションに引っ越してきた。
運良く一部屋空いていたらしい。
1個上の階に住み始めた吏生さんは、どうにかして私の部屋に入ろうとするけど、それを毎回阻止するのは大変。
その代わり、一緒にいたいからという理由で無理矢理吏生さんの部屋に連れていかれる。
今日は受ける予定だった講義が休講になって、それを知った吏生さんは私を部屋まで連れてきた。
部屋に入ると柑橘系の香りがして、もうこの香りに落ち着いてしまう自分がいる。
吏生さんの部屋はモノトーンで統一されていて、余計な物が置いてなくて綺麗。
「あ、あの……」
「ん?」
「これやめてもらえませんか…」
吏生さんは私がソファに座ろうとすると、軽々しく私の身体を持ち上げて膝の上に乗せてくる。
逃げようとしても腰に腕を巻き付けられているから身動きが取れない。