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第16章 好きだよ

沙帆side

はぁぁーー・・・。

今日も疲れた。

もうグッタリ。

大して動いてるわけでもないけど・・・1日立ちっぱなしってやっぱキツイ。

でもうちの工場、結構御姉様達多いけどー・・・皆元気だなぁ。

私も見習わないとな・・・・。


「野瀬さーーん(笑)お疲れ様～ッ」

後ろからスッゴイ元気に声をかけてきたのは・・・。

工場で大ベテランの60代のお姉様、柳さん(笑)

私は着替えをしながら・・・。

「お疲れ様です(笑)」

そう言うと・・・・。

「あらっ、野瀬さんそれ火傷？？？？」

・・・・・・・。

私の首を見て柳さんはそう言った・・・。

まぁ・・・普通そう思うしはっきり聞かれた方が楽かも・・・・。

「はい・・かなり昔ですが・・・」

そう言うと・・・。

「そうなのかぁー・・・若いのにー・・・。うちの娘もね、顔スッゴイ火傷してねー・・・」

顔・・・・。

「小学生の時(笑)・・・実家が火事になってね～・・・」

火事・・・。

「お嬢さんは・・・今は・・・」

私がそう言うと柳さんは笑って・・・・。

「なんか色々調べてね、美容外科で治療してね・・・体はまだ残ってるけど顔は綺麗になったかなぁ～・・・(笑)今の医療って凄いわよね～・・・」

そう・・かぁ～・・・。