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熱帯夜に溺れる
第3章 熱帯夜に溺れる
 純はまだ指も舌もそこに触れていない。莉子の最も卑猥な部分にあえて触れずに、太ももの感触を味わうだけ。
 それでも莉子の蜜壺からはとろりとしたものが溢れ出てしまう。その様に純がクスリと笑って顔を上げた。

「まだ触ってもいないのに、濡れてきてるね」
「意地悪しないで……」
「莉子、可愛すぎ。こっちの抑えが効かなくなりそうで怖いよ」

 見つめ合うふたりの唇の距離はまたしてもゼロセンチ。キスの合間に蜜が溢れる割れ目を純の指先がつっ……となぞり、指と蜜が絡み合う水音と莉子の甘い声が重なった。

「アッ……ンッ……!」

 彼は中に入れた指の角度をくいっと変え、優しく優しく、指の腹を膣壁に押し付けていた。胸を口で愛撫しつつ、指はピンポイントに莉子の気持ちいいところを刺激する。堪らず莉子は背中を仰け反らせて甲高く喘いでしまった。

 莉子が経験してきた男の数は2人。ハタチの時点で2人は、特段多くも少なくもない。
 しかし純は、莉子の読み通り女の数はこなしているだろう。ひとりやふたり女を抱いただけでは、ここまで女が満足する奉仕の仕方ができるはずない。

 元カノ達のシカバネを越えて今がある。そんなことをろくに動かない頭で考えていた莉子も、だんだん余裕がなくなってきた。

 莉子が持参したコンドームを装着した純が莉子に覆いかぶさる。待ち望んだペニスの侵入にドキッとして、早く早くと心が叫ぶ。侵入も無理やりではなく、優しく丁寧に、純は莉子の中にぬぷりと入った。

「痛い?」

 莉子の目尻に溜まる涙を見た彼が頬に触れた。莉子はかぶりを振る。

「違うの。嬉しくて……」

 やっと純とひとつになれた。彼が中に入ってきた瞬間、これまでに感じたことがない感情で心が満たされて、涙が溢れた。
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