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第1章 ロストバージン

「とっても、いいところだよ。」

情さんの王子様的な笑顔に連れられて、行った場所は……

「もしかして、ここ……」

「そう、ラブホ！」

さっき知り合ったばかりの人と⁉

「いや、行けません。」

「彼氏になったら、やらせてくれるって言ったじゃん。」

情さんに腕を捕まった。

「彼氏は、誠実な人じゃないと！」

「誠実って、何？抱きたいのに我慢して、オナニーとかしてる人？」

私は、顔が真っ赤になった。

「礼央奈。一目見た時から、抱きたいんだよ。」

わわわ！どんな目で私を見ていたの？

「好きだ、礼央奈。」

真剣に告白してくる情さんに、私は心が持っていかれる。

「……少しだけだったら。」