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木の実を集めて君にあげる
第4章 瑞樹ちゃんとのキス
店から出て、
ドアを開けて車に乗せてあげて、
運転席に座る。
「もうちょっと、夜景観ていこうか?」
と言うと、
瑞樹ちゃんが頷いてくれたから、
車を走らせた。
高台から横浜の夜景を見下ろせるとっておきの処。
車から降りると、
瑞樹ちゃんは小さな声で、
「ここ、綺麗ね!」と呟いた。
瑞樹ちゃんの方が何倍も綺麗だと、
僕は思った。
そんな気持ちが昂まってしまって、
僕は瑞樹ちゃんの頬を両手で包んで、
柔らかい薔薇色の唇にチュッと軽いキスをした。
「えっ?」と、瑞樹ちゃんが小さい声を上げたけど、
僕はそのまま、
角度を変えながら小鳥が啄むようなキスを何度もした。
瑞樹ちゃんは驚いたような顔をしてるので、
僕は目を閉じてもっと深いキスをしようとした。
そしたら、
「安西くん、やめて?
私、好きな人が…」と言って、
僕の胸を優しく、
でもはっきりと押し返した。
「ごめん」
僕は我に返って、
焦ってしまう。
ヤバい。
嫌われたかな?
「高橋たちに当てられたのかな?」
高橋、ごめん。
お前たちのせいにしようとしてる僕は、
本当にズルいよな。
「送るよ」
情けないことに、
僕の声は震えていたかもしれない。
お父さんみたいな優しいキスを、
額にそっとして、
車に乗せてあげて、エンジンを掛けた。
また、道路は空いていて、
結構早くマンションの前に到着した。
僕は車から降りて、
ドアを開けてあげる。
「送ってくれてありがとう。
おやすみなさい」と小さく笑う瑞樹ちゃんの手には、
クォーター咲きの薔薇が両手で握られていた。
良かった。
少なくとも、薔薇を受け取ってくれてるから…、
そこまで怒ってないよね?
少しホッとして、
「うん。おやすみ。
瑞樹ちゃん、またね?」と言って髪をぎこちなくそっと撫でてから、
車に乗り込んだ。
ドアを開けて車に乗せてあげて、
運転席に座る。
「もうちょっと、夜景観ていこうか?」
と言うと、
瑞樹ちゃんが頷いてくれたから、
車を走らせた。
高台から横浜の夜景を見下ろせるとっておきの処。
車から降りると、
瑞樹ちゃんは小さな声で、
「ここ、綺麗ね!」と呟いた。
瑞樹ちゃんの方が何倍も綺麗だと、
僕は思った。
そんな気持ちが昂まってしまって、
僕は瑞樹ちゃんの頬を両手で包んで、
柔らかい薔薇色の唇にチュッと軽いキスをした。
「えっ?」と、瑞樹ちゃんが小さい声を上げたけど、
僕はそのまま、
角度を変えながら小鳥が啄むようなキスを何度もした。
瑞樹ちゃんは驚いたような顔をしてるので、
僕は目を閉じてもっと深いキスをしようとした。
そしたら、
「安西くん、やめて?
私、好きな人が…」と言って、
僕の胸を優しく、
でもはっきりと押し返した。
「ごめん」
僕は我に返って、
焦ってしまう。
ヤバい。
嫌われたかな?
「高橋たちに当てられたのかな?」
高橋、ごめん。
お前たちのせいにしようとしてる僕は、
本当にズルいよな。
「送るよ」
情けないことに、
僕の声は震えていたかもしれない。
お父さんみたいな優しいキスを、
額にそっとして、
車に乗せてあげて、エンジンを掛けた。
また、道路は空いていて、
結構早くマンションの前に到着した。
僕は車から降りて、
ドアを開けてあげる。
「送ってくれてありがとう。
おやすみなさい」と小さく笑う瑞樹ちゃんの手には、
クォーター咲きの薔薇が両手で握られていた。
良かった。
少なくとも、薔薇を受け取ってくれてるから…、
そこまで怒ってないよね?
少しホッとして、
「うん。おやすみ。
瑞樹ちゃん、またね?」と言って髪をぎこちなくそっと撫でてから、
車に乗り込んだ。