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私が小さな男の子を好きになった理由
第5章 儚い予感
待ち合わせ時間の5分前。
私が公園に着くと、既に西島がベンチの前で立っていた。
狭くもないが、大して広くもない公園は中学校のすぐそばにあった。
今は試験中で、クラブも休みだ。
当然ながら、わずかな時間を利用して最後の詰め込み作業をしている最中だ。
でも、西島からの誘いを断る理由なんて、私には無い。
「あ、あのぉ・・・。」
俯くと更に私よりも低くなるアイツの短い髪を見つめながら、私は言葉を待っている。
もどかしい時間も、私にはジワッとした熱い快感でしかなかった。
大好きなアイツが傍にいるだけで幸せだったんだ。
「き、今日・・・このあと・・・公園で・・・待ってます・・・。」
ようやく絞り出した声を残して、奴は教室を後にした。
おいおい、私の答えは・・・・?
突っ込む前に、私の口元は笑みを浮かべていた。
幸せに、わななく興奮と。
淡い期待を戒める理性が。
私の、中学三年生の心に渦巻いていたのだった。
私が公園に着くと、既に西島がベンチの前で立っていた。
狭くもないが、大して広くもない公園は中学校のすぐそばにあった。
今は試験中で、クラブも休みだ。
当然ながら、わずかな時間を利用して最後の詰め込み作業をしている最中だ。
でも、西島からの誘いを断る理由なんて、私には無い。
「あ、あのぉ・・・。」
俯くと更に私よりも低くなるアイツの短い髪を見つめながら、私は言葉を待っている。
もどかしい時間も、私にはジワッとした熱い快感でしかなかった。
大好きなアイツが傍にいるだけで幸せだったんだ。
「き、今日・・・このあと・・・公園で・・・待ってます・・・。」
ようやく絞り出した声を残して、奴は教室を後にした。
おいおい、私の答えは・・・・?
突っ込む前に、私の口元は笑みを浮かべていた。
幸せに、わななく興奮と。
淡い期待を戒める理性が。
私の、中学三年生の心に渦巻いていたのだった。