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僕が大きな女の子を好きになった理由
第7章 ギュッとしてくれた
「イ、イテェ・・・。」
だけど、そんな器用なことができるはずもなく、僕は声を絞り出した。

目尻から涙が流れているのか、見上げる彼女の顔がボンヤリと滲んでいた。
ハラハラと心配そうになる表情を、僕は生まれて初めて見ることになった。

「大丈夫・・・・?」
心配で不安そうな顔に、僕は声を絞り出した。

「だって、こうすりゃ、胸キュンだって・・・。」
最初、吉川さんは意味が分からなかったのか、不思議そうな表情のままだった。

「や、山田が・・・告白する時の、極意だって・・・・。」
そこまで聞くと、唇を噛んだ彼女の表情がワナワナと震えるのが分かった。

まるで、何かに向かって怒っているように。
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