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not erotic love stories
第26章 テレフォン・クラブ:雨宿り(第三話)薄くなった男
帰ろうと思った時、電話が鳴った。

どうしようか迷っていたが、結局、受話器を取ってしまった。
我ながら情けない性格だと思った。

「もしもし・・・」
今度も冷やかしっぽい電話だったら、すぐ切って帰ろうと思った。

「もしもし・・・」
さっきと違って緊張気味の声であった。

「あの・・わ、私・・・。は、初めて・・で・・」 

男は急に親しみを覚えると、優しい口調で言った。

「僕も、初めてなんです。今日、さっき一回話したんだけど、途中で切られちゃって・・・」
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