この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
not erotic love stories
第28章 雨上がり:雨宿り(第三話)薄くなった男
肩先に寒さを感じて目を醒ますと、雨やどりの人達で溢れているポケットパークにいた。
 
時計を見ると、約束の時間から一時間が過ぎていた。

「夢・・・か」

男は立ち上がり、人波をかき分けるようにして交差点を眺めた。
雨は小雨に変わり、うっすら空の色が明るくなり始めていた。

男は大きく伸びをすると、嬉しそうに空を見上げた。

眠ったせいもあるのだろうが、妙に身体が軽く感じられた。
さっきまで心の中でくすぶっていた怒りと疲労が、嘘のように消えていた。

「よしっ」

男は決心するように頷くと、傘もささずに小雨の交差点を渡っていった。

雲が流れる速度を早めている。

雨はもう、あがりそうだった。
/615ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ