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not erotic love stories
第80章 再びエスカレーターで:チュー、したい!
背の低い私はエスカレーターを一段のぼり、夫と目線を合わせ、ジト目していた。

遠目では、男に惚れこむバカ女に見えていることだろう。
半分以上は当たっていることだけど。

「もう・・・死ぬほど心配したんだからぁ・・・。」
私の涙を拭った圭君に、私は鼻にかかった声を続けて投げつけた。

「一晩中、携帯画面を見続けて・・・・電話はつながらないし・・・。」
夫は真面目な表情に戻り、話を聞いてくれている。

「本当に・・・本当に・・・どこか、いっちゃったのかって・・・。」
再び、あふれ出した涙が私の声を詰まらせる。
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