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not erotic love stories
第12章 氷とウィスキー:雨宿り(第一話)待たされている女
マンションのリビングで、瀬川は礼子からの手紙を読んでいる。
テーブルの上には、この部屋のカギがスペアキーと共に置いてある。

今更ながら、失ったものの大きさに驚いていた。
女を愛していたと今、気づいたのである。

女は自分の衣類と小物の他は、全て置いていったようだ。
自分が買い与えた物ばかりだった。

誰もいない部屋で、瀬川は手紙を読んでいる。

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