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月あかりの夜
第8章 彼女は手を握り返した
 その手を引いた。

 彼女は引かれた方に動いた。
 
 目の前の飾りが仰々しい。
     そこの裏が入口であった。

 一部屋しかランプは点いていなかったのでそれを選んだ。

 高鳴る心臓。

 その時、喉がからからに乾いてひっついた。



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