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雨の降る夜は傍にいて…
第3章 9月の雨(September Rain)
23 マスター⑨
セフレか…
そうか、セックスフレンドか…
その時、わたしは初めて自分の想いを知ったのである。
そうか、わたしが欲しいのは彼氏ではなくセフレなのだ…
それも、ちゃんとお互いを信頼し、信用し、同じ価値観を持つ男のセフレが欲しかったのである。
それからのわたしの男の存在価値は、こうして決まったのであった…
だからこのマスター、大森豪さんは、条件がピッタリであり、わたしが心から尊敬できる男でもあったのである。
わたしは心から、このマスターが欲しくなっていたのだ…
「ねえマスター…、知ってるかなぁ…」
「えっ、なに…」
「手術するのに、アソコの毛を全部剃るんだよ…」
「そんなのは知ってるよぉ…」
そう笑みを浮かべながらマスターはわたしの顔を見てきたのである。
「それ…見たく…ない…」
わたしは無意識にそう呟いたのだ。
「あ、えっ…」
そしてマスターはわたしの顔を見て、そう絶句した。
なぜならば、そう、その時、そう云ったわたしの目が欲情の輝きを放っているのに気が付いたからである。
「み、みっきさん…」
「……………」
わたしは黙って、欲情の瞳でマスターを見つめていく。
もう、既に、わたし達二人には、言葉などはいらなかったのである…
必要なのは、二人の欲情の昂ぶる想いだけであったのだ。
「みっきさん、店の、に、二階に、仮眠室が…あるんだよ…」
マスターはそう呟いたのだ…
わたし達の想い、価値観は一致したのである。
そしてこの言葉が、この夜が、わたし達の関係の始まりの夜となったのだ。
今回の、ガンの手術による、へそ下から恥骨辺りに掛けて伸びている約20センチ近い傷痕が…
その手術痕が…
今夜も降りそぼっている9月の冷たい秋雨の低気圧の影響により、ウズウズと疼き始めてきていたのである。
セフレか…
そうか、セックスフレンドか…
その時、わたしは初めて自分の想いを知ったのである。
そうか、わたしが欲しいのは彼氏ではなくセフレなのだ…
それも、ちゃんとお互いを信頼し、信用し、同じ価値観を持つ男のセフレが欲しかったのである。
それからのわたしの男の存在価値は、こうして決まったのであった…
だからこのマスター、大森豪さんは、条件がピッタリであり、わたしが心から尊敬できる男でもあったのである。
わたしは心から、このマスターが欲しくなっていたのだ…
「ねえマスター…、知ってるかなぁ…」
「えっ、なに…」
「手術するのに、アソコの毛を全部剃るんだよ…」
「そんなのは知ってるよぉ…」
そう笑みを浮かべながらマスターはわたしの顔を見てきたのである。
「それ…見たく…ない…」
わたしは無意識にそう呟いたのだ。
「あ、えっ…」
そしてマスターはわたしの顔を見て、そう絶句した。
なぜならば、そう、その時、そう云ったわたしの目が欲情の輝きを放っているのに気が付いたからである。
「み、みっきさん…」
「……………」
わたしは黙って、欲情の瞳でマスターを見つめていく。
もう、既に、わたし達二人には、言葉などはいらなかったのである…
必要なのは、二人の欲情の昂ぶる想いだけであったのだ。
「みっきさん、店の、に、二階に、仮眠室が…あるんだよ…」
マスターはそう呟いたのだ…
わたし達の想い、価値観は一致したのである。
そしてこの言葉が、この夜が、わたし達の関係の始まりの夜となったのだ。
今回の、ガンの手術による、へそ下から恥骨辺りに掛けて伸びている約20センチ近い傷痕が…
その手術痕が…
今夜も降りそぼっている9月の冷たい秋雨の低気圧の影響により、ウズウズと疼き始めてきていたのである。