この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
雨の降る夜は傍にいて…
第1章 台風の夜
11 自信
「何か、私に奢らせて下さい…」
私は思わずそう云った。
「あら、よろしいの…」
彼女は私の目を見つめながらそう呟いてきた。
「もちろんです…」
私も彼女の目を見返す。
私はある程度、自分に自信があった…
齢55を過ぎ、毎朝、ジョギング、トレーニングは欠かさない、そして週末は公園バスケットもしている。
だから実年齢よりは若く見られる筈なのだ。
そして何より、設計士としての仕事に自信を持っていた。
私は、男は、特にこの私らの年代の男性はこうでなくてはならない。
この年代で自分に自信が無いような男は論外である…
そんな自負の思いを持っていた。
そしてそんな自負の思い、自信、己のプライドを彼女を見つめ返す目に込めたのである。
それはなんとなく、彼女の私を見る目が、男としての品定めしているように感じられたからでもあったのだ…
「うーん、何にしようかしら…」
そしてそんな彼女の呟きが、何かの意味が込められているようにも聞こえてきたのだ。
「じゃ、テキーラサンセット…」
彼女はそうバーテンに告げて、じっと私の目を見つめてくる。
テキーラサンセットだって…
私はそんな彼女のカクテルチョイスにドキッと胸が昂ぶったのである。
まさか…
そういうことなのか…
私は彼女に試されているのか…
私は胸を昂ぶらせ、彼女の目を見つめ返す。
すると、なんとなくだが、彼女の目の奥が光ったように見えたのである…
「何か、私に奢らせて下さい…」
私は思わずそう云った。
「あら、よろしいの…」
彼女は私の目を見つめながらそう呟いてきた。
「もちろんです…」
私も彼女の目を見返す。
私はある程度、自分に自信があった…
齢55を過ぎ、毎朝、ジョギング、トレーニングは欠かさない、そして週末は公園バスケットもしている。
だから実年齢よりは若く見られる筈なのだ。
そして何より、設計士としての仕事に自信を持っていた。
私は、男は、特にこの私らの年代の男性はこうでなくてはならない。
この年代で自分に自信が無いような男は論外である…
そんな自負の思いを持っていた。
そしてそんな自負の思い、自信、己のプライドを彼女を見つめ返す目に込めたのである。
それはなんとなく、彼女の私を見る目が、男としての品定めしているように感じられたからでもあったのだ…
「うーん、何にしようかしら…」
そしてそんな彼女の呟きが、何かの意味が込められているようにも聞こえてきたのだ。
「じゃ、テキーラサンセット…」
彼女はそうバーテンに告げて、じっと私の目を見つめてくる。
テキーラサンセットだって…
私はそんな彼女のカクテルチョイスにドキッと胸が昂ぶったのである。
まさか…
そういうことなのか…
私は彼女に試されているのか…
私は胸を昂ぶらせ、彼女の目を見つめ返す。
すると、なんとなくだが、彼女の目の奥が光ったように見えたのである…