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雨の降る夜は傍にいて…
第4章 台風12号MUIFA(ムイファ)
 15 彩ちゃん劇場 ⑭

「はぁ、はぁ、はぁ、ふうぅ…」
 やはり、まだ、まあくんはわたしには少し早過ぎる。

 だが、今、この段階では全然問題ではないのだ、なぜならば、これからじっくりとわたし好みの男に育て上げていけばいいのであるから…

 必ず、わたしを心身共に満足させられる男に育てるのだ。
 それに、夜はこれからなのだ、今、こうして一度射精したから、今夜再び愛し合う時にはもっと長持ちする筈であろう。

 それに、今夜は今みたいな勢いからの流れではなくて、もっとじっくりと前戯をし、たっぷりと愛してもらうから、わたし自身の感度も更に昂ぶって、よりイキやすく、絶頂し易くなる筈だから…

 夜は、二人の燃える夜は、これからなのだ。
 
 そしてこの絶景の夜景も、絶妙な前戯の一つとなるから…

「はぁ、ふうぅ、わたしぃ、シャワー浴びてきますねぇ」
 わたしはシャワーを浴びる。

「うわぁ、すごぉい…」
 さすがスウィートルームであるのだ、シャワールーム、つまりはこのバスルームは夜景が見えるジャグジー式になっているのであった。

 二人でぇ、このバスルームのジャグジーに入ってぇ…
 わたしは一瞬の内に、映画ワンシーンのようなバスルームでの愛し合い方まで想像してしまったのである。

「彩ちゃん、ディナーに行こうよ…
 この買った服を着てさぁ…」

「あ、はぁい…」
 シャワー上がりに、わたしは化粧をし、身支度を整え、わたし達はホテルの高級フレンチに行く。




「そしてディナーを食べてぇ、その後にぃ最上階のバーで軽く酔い…
 部屋に戻ってぇ、まずはジャグジーで夜景を見ながらぁ愛し合い…
 その後ベッドでたっぷりと…
 まるでフランス映画のラブシーンのようにぃ、夢中になってぇ愛し合ったんですぅ…
 もお、夢のような夜でしたぁ…」









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