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雨の降る夜は傍にいて…
第4章 台風12号MUIFA(ムイファ)
 28 ストッキングラブな快感

「あ…こ、浩司ぃ…」
 
 ズキズキズキズキ…

 子宮が激しく疼き、昂ぶってきていた。
 9年振りのストッキングラブな、ストッキングフェチな、ストッキング爪先しゃぶりの快感に、わたしの爪先はクリトリスの如くに反応し、感じてしまい、子宮の奥からズキズキと快感の疼きが湧き起こってきていたのだ。

 ああ、ヤバい、ヤバい、イキそう…

 すると浩司のストッキング脚を愛でていた指先が、股間の濡れそぼっているアソコをストッキングとパンティの上からグイっと押し付けてきたのである。

「あんっ、ヤッ、だ、だめぇっ」
 その瞬間に、快感の電流は絶頂感の電流へと変わり、クリトリスの如くの敏感になっている爪先と本当のクリトリスが快感の電流で繋がったかのように、全身に絶頂感の電流を放出したのだ。

「あっ…っくうぅぅぅ…」
 わたしは全身を突っ張らせ、絶頂感に落ちていった。

「あっ、ぃぁぁぁぁ……」

 しかし浩司はそんなわたしの絶頂感にはお構いなしに、今度は左脚のストッキング爪先をしゃぶってきたのである。

「……っくっ、ぁぁぁぁ…」
 そしてグイグイと股間を指先で押し付けてくるのだ。

「あん、こ、浩司、ま、待ってよぉ…」
 わたしは必死に喘ぎながら許しを請うのだが、彼は聞く耳持たずな感じで爪先しゃぶりと指先の押し付けを止めてはこない。

「あっん、んんっ、ああ…」
 子宮は絶頂感でズキズキと疼き、爪先からは快感の電流が再び走り抜けてきて、全身の力が抜けてしまう。

 そう、これが、浩司に仕込まれた、ストッキングラブなストッキングフェチな快感なのである。

 再びあの9年前のストッキングラブな快感がカラダに蘇ってきていた…

 わたしは快感に狂いそうになっていた。
 そして意識が9年前に遡っていく。

 そう、わたしはこの浩司の快感に狂い、喜悦し、愉悦していたのであった…

 カラダの記憶が蘇ってきていた。

 まるで麻薬のようだわ…

 麻薬中毒患者やアルコール中毒患者等は、施設等で麻薬やアルコールを断ち切って社会復帰しても、たった一度の、ほんの僅かな量でもアッという間に再び中毒患者に戻ってしまうという。
 それはカラダに、脳裏に、細胞に、それらの快感が染み込んでいるからだそうである。

 このストッキングラブの快感も同じなのかも…



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