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雨の降る夜は傍にいて…
第5章 秋冷え…
 51 秋の地区リーグ戦

 この県では、県央、県北、県南、県西の4地区に区分けされている。
 そしてわたしのいる私立高校は県央地区に所属しており、また、ここ5年間以上ベスト4はずっとこの県央地区の4つの私立高校が独占していた。
 そしてバスケットボールは12月末に冬の全国大会である
『ウィンターカップ』
 という大きな、そして冬の集大成的な大会がある為、基本、強豪私立高校のメンバーはほぼ11月上旬に行われる県予選の結果で引退となるのだ。

 その為この9月下旬に行われる県央地区所属の16高校で行われる県央地区リーグ戦が、このウィンターカップ予選の前哨戦的な位置となり、ベスト4の高校の戦力的な腹の探り合い、戦力的な占いともなるのであった。
 そしてそのリーグ戦でわたしの指導する高校が全勝優勝をしたのである。

 しかも2年連続で年間6つある公式戦中の5回、計10回連続で決勝戦で負けている唯一苦手の強豪私立高校に大差で勝っての優勝なのだ。
 それも、冷静に判断しても相手の強豪私立高校のメンバーはベストであり、しかも本気で勝ちにきていたゲームであったのである。
 そして我がメンバーも夏の悔しいインターハイ予選の決勝戦で僅差で負けたメンバーと同一であり、それらの戦力的な差は前回の決勝戦と変わりがなかった。
 つまりはこの大差での勝利、優勝という結果は戦略的な違い、つまり指導者であるわたしの変化がもたらした結果であるといえるのであったのだ。

 そしてそれを証明する様に、わたしはこのうちのチームの戦略を思い切って大胆に180度変えたのだ、その上での優勝であり、大差の勝利なのである。

 10回連続での敗戦、その敗戦のほぼ全試合が4点差以内での敗戦であった。
 それをわたしは今までずっと自分の指導力不足の責任だとばかり考えていたのであった。
 バスケットボールは基本1本のシュートが2点である、つまりは4点差以内での敗戦=あと2本のシュート不足の差だとばかりを考えていて、その考えの元での選手指導を続けていたのである。

 あと1本、あと2本のシュートを決めろ…と。

 だがわたしはその考え方を根本的に180度変えたのだ…

 そしてその考え方を大胆に変える…
 という想いのきっかけが、あの浩司の奥様との関係を変えた事にあったのだ。

 そして腹が据わった事でもあった…



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