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雨の降る夜は傍にいて…
第5章 秋冷え…
 52 腹が据わるという事

 だがわたしはその指導の考え方を根本的に180度変えたのだ、そしてその考え方を大胆に変える…
 と、いう想いのきっかけが、あの浩司の奥様との関係を変えた事にあったのである。
 そして腹が据わったという事が、一番の大きな要因でもあったのだ。

 まずはその戦略的指導の180度の変化とは、ディフェンス力の強化…

 わたしはそれまでの敗因の一番の要因があと1本のシュート不足だとばかり考えていたのである。
 だから日々の練習もオフェンス力、つまりはシュート力という攻撃力の強化ばかりを考えて指導をしてきていたのだ。

 あと1本、あと2本のシュート力を付けるのだ…と。

 だが、本当は心の中でその考えは
 違うのではないのか…
 間違っているのではないのか…
 と、秘かにずっと想い、溜め込んできていたのである。

 だが、わたしも現役時代は攻める、攻撃力のあるガードプレイヤーであり、毎試合、チーム一番の得点力を保っていたのであった。

 迷ったら攻めろ…
 これがバスケットボールに於けるわたしの座右の銘でもあった位なのだ。

 だからディフェンス力の強化=オフェンス力の弱体化…
 とばかり考えていたのであった。

 だが、内心は、
 少し違うのではないのか…
 と、昨年の冬のウインターカップ予選決勝戦での敗戦の後から少しずつその疑問、疑惑が脳裏に過り始め、蓄積されてきていたのであったのだが、そんな180度の戦略変更、練習内容の変更等を怖くてとてもできないでいたのである。

 そしてその疑惑の想いは、夏のインターハイ予選決勝での10回目の連続的な敗戦で決定的になったのだ…

 だが、そうなっても自分自身を根本的に否定をするという程の戦略変更が怖くて、そして怯えて、つまりはビビって出来なかったのである。

 しかし、その怯え、ビビりは、なんと、浩司の奥様と娘との関わり方への考え方の変化、そして禁断の刺激の切望による腹の据わった想いからの考え方、それに伴う完全な開き直り、という精神的な、これも180度の変化といえる心の中に現れたもう一人の自分により消えたといえたのだ。

 そう、ある意味、怖いモノが無い…
 という大胆な発想と想い、そして逆にその怖いモノを愉しむ、楽しんでやろうという刺激の切望へと変わったのである。

 






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