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第6章 小夜時雨（さよしぐれ）…

　小夜時雨（さよしぐれ）…

　それは晩秋、初冬の頃の夜に降ったりやんだりを繰り返す、冷たい通り雨のこと…

　12月となり、すっかり季節が冬へとかけ足で走り出している、そんな中、わたしはこの小夜時雨（さよしぐれ）…
　と、いう、この夜に降る冷たい時雨が
、特にわたしの２度のガン罹患の手術痕の疼きを生んで辛いのである。

　だが、今は、こんな小夜時雨という雨が降る夜でも、傍に居てくれる存在が出来たのである。

　だが…

　何かが違うのだ…

　いや、違わない…

　違うと感じる原因は、はわたしにあるのであった…

　わたしの心は迷宮へと彷徨い、迷走をし始めていく…