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雨の降る夜は傍にいて…
第6章 小夜時雨(さよしぐれ)…
 10 エクスタシー

 わたし達はシャワールームから出て、ほぼ全身を濡らしたままでベッドへと倒れ込んでいった。
 カラダを拭く、髪を乾かす等をしている余裕がないほどにお互いが昂ぶっていたのである。

「ああ、こうじぃ…」

「ゆ、ゆり…」
 互いに激しく貪る様に唇を吸い、寸分を惜しむかの様に彼が上となって挿入れてきた。

「あっ、んんっ」

 ニュチャ、ジュブ、ジュブブ…
 湿った、肉の擦れる音がする。

 ギシッ、ギシッ、ギシッ、ギシッ…
 彼の突いてくる動きと、ベッドの軋み音がリンクして響く。

「あっ、あっ、あっ、…」

 ニュチャ、ニュチャ、ニュチャ…

 ギシッ、ギシッ、ギシッ…

「ふっ、ふっ、ふっ…」

 わたしの喘ぎ、彼の息遣い、肉の擦れる湿った音、そしてベッドの軋む音がリズムを取り淫靡な音の四重奏を奏でる。

 子宮の奥に適度な強さで彼の怒張が当たり、子宮全体に快感の振動を震わせ、前後の亀頭のピストンの往復に膣の肉が擦れ、快感に愉悦していく。

「あっ、あっ、あっ…」

 ニュチャ、ニュチャ、ニュチャ…

 ギシッ、ギシッ、ギシッ…

「ふっ、ふっ、ふっ…」

 堪らない快感である…

 全身から快感の昂ぶりの汗が吹き出してカラダ全体をしっとりと湿らせる。
 そして彼の腰の動きから振り落とされまいと両脚を絡め、両腕でしがみつく。

「あっ、あっ、あっ…」

 ニュチャ、ニュチャ、ニュチャ…

 ギシッ、ギシッ、ギシッ…

「ふっ、ふっ、ふっ…」

 子宮の奥から再び絶頂感が湧き起こってくる…

「あっ、やっ、ダメ、やっんっ、イッちゃう、ああ、イッ、イキそう」
 快感の悲鳴を上げる。

「ふっ、ふっ、ふっ…」

 ギシッ、ギッ、ギッ、ギッ…

 ピストンのリズムが上がっていく。

「あっ、あ、あ、あ…」

 ギッ、ギッ、ギッ、ギッ…

 ベッドの軋む音が速くなっていく。

「あっ、イッ、っくうぅぅぅ…」
 
 わたしは全身を震わせ絶頂の悲鳴を上げる…
 だが、まだまだ彼の動きは止まらない。

「っくうぅぅぅ……あ、あぁ………」

 ギッ、ギッ、ギッ、ギッ…

 ギッ、ギッ、ギッ、ギッ…

 あまりの絶頂感に、脳裏が火花を散らし、わたしは意識を翔ばしてしまう。

「……っく、あぁぁ………………」

 正にエクスタシーといえる絶頂感であった…



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