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雨の降る夜は傍にいて…
第1章 台風の夜
28 雨の降る夜は傍に居て…
「わたしは…ゆり…」
「私は…す、進、進藤進です」
「えっ、まさか…」
「はい、上から下からも…です」
するとわたしは思わず声を出して笑ってしまったのだ。
こんな声を出して笑ったのはいつ以来だろうか…
この進さんといると笑えるのかな…
なんとなくだが、少しこの先の予感がしていたのである。
だが、彼の薬指には煌めくモノが光っていた。
だが、わたしにはそんな事はどうでもよいのである。
ただ、こんな嵐の、大雨の、こんなわたしを狂わせる夜にだけ
そう、雨の降る夜は傍に居てくれるだけでよいのであるから…
完
「わたしは…ゆり…」
「私は…す、進、進藤進です」
「えっ、まさか…」
「はい、上から下からも…です」
するとわたしは思わず声を出して笑ってしまったのだ。
こんな声を出して笑ったのはいつ以来だろうか…
この進さんといると笑えるのかな…
なんとなくだが、少しこの先の予感がしていたのである。
だが、彼の薬指には煌めくモノが光っていた。
だが、わたしにはそんな事はどうでもよいのである。
ただ、こんな嵐の、大雨の、こんなわたしを狂わせる夜にだけ
そう、雨の降る夜は傍に居てくれるだけでよいのであるから…
完