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雨の降る夜は傍にいて…
第1章 台風の夜
 27 名前

 私はそんな彼女を朝まで抱きしめながら眠った。

 う、うう…
 いつもの習慣で、いつもの朝の時間に目が覚めた。

 あっ…

「おはよう…」
 すると彼女が私を見つめていたのである。

「あ、おはよう…」
 も、もしかして、イビキとか…
 と、イビキでも掻いて煩くて眠れなかったのかと、慌てて声を掛けた。

「ううん、大丈夫よ、違うわ…」
 彼女は優しい笑みを浮かべながら首を振る。

「もう起きる時間なの…」

「いや、今日は台風のせいで予定が全てキャンセルになってフリーなんだ…」

「あ、そうなの、良かったわ、じゃあ…」
 すると彼女はそう云いながら再び私にしがみついてきたのだ。

「もう少し、こうして抱いていて…」

 私は黙って頷いた。

 もちろんである、よかたら、なんなら永遠に抱いていたいくらいであるのだ…

「ありがとう…」
 彼女はそう呟く。

 すると私は年甲斐もなく…

「あら…」

「あっ…」

「うふ、元気なのね…」

「あっ、いや、その…」
 なんと私は朝勃ちをしてしまったのだ。

「うふ、すごいわ…」
 そう彼女は笑う。

「でも、また後でね、もう少し待ってて…」
 
 なんと、そんな、嬉しい言葉を云ってくれたのである…

「あ、はいっ」
 元気に返事してしまう。

「そういえば、貴方の名前聞いてないわ…」
 それはこっちもである。

「わたしは…ゆり…」

「私は…す、進、進藤進です」

「えっ、まさか…」 

「はい、上から下からも…です」

 すると彼女は、あ、ゆりさんは、声を出して笑ってくれた。

 なんとなく…

 なんとなく、新しい予感がしていた。






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