この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
雨の降る夜は傍にいて…
第6章 小夜時雨(さよしぐれ)…
 48 明るい兆し

 完璧ではないが、実家に帰るという小さな、そんな一時的な避難をする等が、少しだけ心の不安定な高ぶりを抑える緩衝材の役割を果たしてくれる事が分かったのである。

 それは春の関東大会を一週間後に控えた最終調整の東北地区4位、そして福島県1位、2位の二つの高校との練習試合に快勝し、予想以上の手応えを得た夜に、実家に戻り、お風呂に入り、その試合の内容とか、新メンバー等の話しとかを両親、そしてやはりバスケ経験者の妹に話しをした…
 すると、浩司と別れてからの全く解消出来なかった心の興奮や高ぶり等が、全部では無いのであるがかなり治まり、落ち着いた感じになってきたのだ。

 だが依然これはある意味、仕方がない事なのではあるのだが、カラダの疼き、そして浩司という存在の虚無感は解消できはしないのだが、以前と比べるとかなり良くなり、いや、良くなった傾向、兆しといえるのである。

 それにこれは当時のわたしにとっては明るい、そして明日への希望の兆候といえ、少し、いや、かなり精神的にも安定できる様になったのだ。

 これは指導する上で、かなり有難かった…
 何よりも精神的な安定が、指導者にとっての一番重要な事柄であるから。

 そしていよいよ、浩司の娘である大塚美香を含む、新メンバーによる春季関東大会を迎える事となる…

 そしてこの結果が、インターハイの、もちろん県予選ではなく、全国大会としてのチームのレベルを計る上でも非常に重要な大会となるのである。






/318ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ