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雨の降る夜は傍にいて…
第2章 春雷
 46 明日への一歩

 「あっ…」

 わたしは左手の指先で啓ちゃんのチンポを掴んだ。

「け、啓ちゃん…」

 そして彼を見つめながら

「挿入れて…」

 わたしはそう囁いた、いや、違うのだ。

 挿入れるよ…で、あった。

 わたしは啓ちゃんのチンポを掴み、自ら跨がり、ゆっくりとチンポを挿入れていく。

「あ、んんん…」

 ジュボ、ズブッ…

 湿ってヌルヌルの愛の蜜と、膣肉が啓ちゃんのチンポを包み込み、その肉の密着とチンポの摩擦でそんな淫靡な湿った音を立てたのだ。

「ああ、ゆり姉ちゃん、あ、熱いよ…」
 啓ちゃんはわたしの中に挿入るなり、そう呟いてくる。

「あっ、んふぅぅ…」
 わたしはゆっくりと腰を落とし、啓ちゃんのチンポ全体を沈み込ませた。

 ああ、意外に大きいわ、当たるわぁ…

 わたしは、無事に挿入ったその啓ちゃんのチンポの感触に感動をしていくのだ。

 ついに…

 ついに…

 ああ、たーちゃん…

『ゆり、ウインターカップ終わったらさ…したいんだ…』
 そんなただしの声が聞こえてくる。

 ああ、ただし、たーちゃん…

 ああ、気持ちいい…

「ね、た、いや、啓ちゃん、動くわよ…」

「あ、う、うん」

「できるだけ、我慢するのよ…」
 わたしは啓ちゃんの目を見つめ、そう囁く。

 さっき、一度、出したから少しは持つだろう…
 せめて、初めては気持ちよく感じて欲しい、いや、感じさせてあげたかったのだ。


 ヌチャ、ジュボ、ヌチャ、ジュボ…

 わたしはゆっくりと腰を上下に動かしていく。

「あ、う…」
 
「あん、あ、あ…」

 互いに声を押し殺しながら喘ぐ。

 ヌチャ、ジュボ、ヌチャ、ジュボ…

 ギシッ、ギシッ、ギシッ…
 ベッドが、上下のリズムに合わせて軋む。

 気持ちよかった、アソコが、中が、チンポとの摩擦で蕩けそうになってきていた。

 ああ、これで…

 これで…

 過去の後悔を乗り越えられるのか…

 明日への一歩を歩めるのか…

 ああ、ただし、たーちゃん…

 ああ、啓ちゃん…








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